モンスター 百田尚樹

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。
彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。
周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。
思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。
そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。

レストランの美人オーナーである今。醜く産まれてしまった女性がどうやって今ここまで来たのか、読みやすくどんどん読んでしまった。美への執着・・・整形の技術などは読んでいて詳しくなってしまったよ!エステティックライン、ハリウッドラインと日本人に多いモンキーライン。女性の横顔を見るようになってしまった・・・!
でも、ラストはちょっとあっけなかったです。ヤクザから足を洗い、唯一、前の顔である「和子」を愛してくれた田舎に帰る男についていく道を選んでほしかった気もします。
あと、物語がちょっと現実離れしていることもあり、特に、女の人そうそう!と共感することは少なく、男が女の気持を知ったように書くな、と思うんじゃないかなと感じた。