禁断の魔術  ガリレオ8  東野圭吾

『虚像の道化師 ガリレオ7』を書き終えた時点で、今後ガリレオの短編を書くことはもうない、ラストを飾るにふさわしい出来映えだ、と思っていた著者が、「小説の神様というやつは、私が想像していた以上に気まぐれのようです。そのことをたっぷりと思い知らされた結果が、『禁断の魔術』ということになります」と語る。
「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。ガリレオ短編の最高峰登場。

ガリレオ7 虚像の道化師、と比較すると、なかなか味わいのある4編が収録。
以下、ネタバレです。ごめんなさい。

「透視す」
銀座のクラブで自己紹介なく名前を当てられるアイちゃんが死体となって発見された。父親の後妻を母親とは呼べないが心の中では許してたんだ。真相がわかると切ない思い。

「急球る」(まがる)
プロ野球投手の話。物理学者としての活躍は台湾に物理学者が多いんだ、ということだが終わりがすがすがしくてよい。TVだとガリレオ2-#04 プロ野球選手の柳沢役は田辺誠一、パートナー役の宗田は古田敦也

「念波る」(おくる)
双子にテレパシーは存在する?すると見せかけてしない。でも最後にはテレパシーはあったんだな。
TVだとガリレオ2-#05 若菜と春菜は桐谷美玲の1人2役、夫役に桐谷健太

「猛射る」
湯川の人間らしさが垣間見れる。湯川の高校の後輩が部員を集めるために作ったのがレールガン。
これはガリレオ2の最終回2時間枠?もしくは2週連続か?