完全なる首長竜の日 乾緑郎

選考委員が即決した『このミス』大賞受賞作! テレビ・雑誌各誌で話題、その筆力を絶賛された大型新人のデビュー作、待望の文庫化です。少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。

 漫画家である淳美と自殺未遂した弟の浩市。現実とセンシング、実態とフィロソフィカル・ゾンビの区別がつかなくなってくる。様々な登場人物は出てくるが・・・だいたいは予想通りであった。なのでラストも含めて少々がっかり。
 映画だと、漫画家である淳美(綾瀬はるか)が昏睡状態になっていて、浩市(佐藤健)は恋人役という設定の模様。レンタル解禁になったら原作との違いを借りて見てみよう。