祈りの幕が下りる時 東野圭吾

「赤い指」は加賀恭一郎と父親の物語。この物語にはある親子の話に、加賀の母親が絡んでくる。単独作品としてはアラも目立つが、加賀をめぐった作品の一つと数えれば、それもそう気にならず、「新参者」「麒麟の翼」などそれぞれの作品を読み返してみたくなった。また映画になるんだろうな。原発作業員の問題も出てくるところが3.11後の作品なのだろう。東野圭吾の加賀恭一郎シリーズを読んでない人は「赤い指」だけは必ず読んでからこっちを読むべし。