相棒11-11 アリス

(ネタバレです)

華族解体と新法の導入。華族に産まれた少女がその衰退の影に隠れた不正を知ってしまった。検察庁公安警察)誕生の秘話が絡む。
フィクションとノンフィクションの間が難しいところだが、2時間半の枠いっぱいで見所のある回であった。

・「出店」と呼ばれる公安警察。それを影で動かしているのがカイトの父である甲斐峯秋だった。

・タイトルの「アリス」は、宝の隠し場所のヒントとなった「不思議の国のアリス」(ティータイムの絵)と、主演した女学生役広瀬アリスさんの名前と少女から大人になる時期を指してつけたものか?
・瑠璃子さんの英国式スクラップブックに残されていた「不思議の国のアリス」の挿絵、「ヒナギクじゃなかった」という謎の言葉からホテルのマークである『月下美人』に行き着き、「ヤミに咲く花」から「8323987」と置き換え、柱時計の針をこの数字に合わせて回す・・・床が開いて隠し財産が隠匿された地下倉庫へ・・・(これ、江戸川乱歩の少年探偵小説のようでわくわくした)

・公安メンバーを伊丹らが逮捕したがど、表向きは住居侵入・窃盗など普通の犯罪に。これで内村と中園は、公安に恩を売ったこととなって「今年はいい年になりそうだなぁ・・・」と。
・正義を貫いた国枝が右京と顔が瓜二つであった(水谷豊の二役)。現代で正義を貫く右京の姿とダブらせる。
・瑠璃子さんの遺体を埋めたレンゲ畑で久造は自決・・・。(この話はあっさりしすぎ)
・今回出演の波留さんと広瀬アリスさんは今後も注目したい女優さんだな!