野生の証明 1978

大ヒットとなった『人間の証明』に続いて森村誠一のベストセラーを映画化。東北の寒村で大量虐殺事件が発生。唯一生き残った少女・頼子はショックから記憶喪失となっていたが、当時山中でサバイバル訓練を行っていた自衛隊員・味沢に引き取られる事になる。退役した味沢と頼子は地方都市で平穏な生活を行っていたが、予知能力とも言える頼子の持つ不思議な力が二人を巨大な陰謀へと巻き込んでいく……。クライマックスの軍事演習シーンはアメリカで撮影され、本物の戦車が大挙登場する迫真の画面が展開された。頼子に扮したのはデビュー間もない薬師丸ひろ子

元旦にBSプレミアムで上映。
時代が時代なので、特撮のしょぼさや差別用語「キ○ガイ」連発とかありますし、人をバシバシ殺し殺されるシーン、自爆もはっきりいって不快。だが、高倉建の渋さだけでも見る価値あるかな。この作品でキャラ確立したんだな。薬師丸ひろ子のデビュー作であるが、演技が上手、という訳ではないが、やはり目力など、並みの女優にはないものを感じられる。
 ほぼ記憶通りのストーリーであったが、頼子(薬師丸ひろ子)が予知能力を持っていた設定であるとは思っていなかった。あっでもだから「何か来る。大勢でお父さんを殺しに来る・・・」という有名セリフがあるんだな。あと、舘ひろしがドラ息子役の悪役だったり、今にして言えばキャストが豪華。
ラストは、松方弘樹のヘリと銃撃戦。頼子「おとうさ〜ん」と飛び出してくるなよ!撃たれて当たり前です。その後、弘樹のヘリは何故かバランスを崩して絶壁と激突、大破。ここで主題歌「戦士の休息」が流れ出す。砂浜で無邪気に戯れる頼子の映像、薬師丸ひろ子のイメージビデオのようです。小川の水で頼子の顔をきれいにしてあげて・・・背中に背負う健さん。遠くから聞こえる戦車の音・・・。
背負う頼子の髪の毛を撫でて・・・「頼子・・・いくぞ」。拳銃を戦車に向かって撃つ健さんのアップ。エンドロールはテーマソングインストゥルメンタル・・・。