無料で山下久美子・大澤誉志幸が見られた!

 数日前の朝、朝刊の広告を毎日チェック?しているかみさんが言った。
ラゾーナ川崎山下久美子が来るんだってよ」
「へぇ〜」ってくらいな感じで広告を見ると、山下久美子だけでなく、大澤誉志幸も一緒ではないか!しかも無料、しかもGW前半戦は「予定なし」だったので、行くことにしました。

 14時からのミニライブのため、1時間前には着くようにして真正面の前から3人目くらいの絶好ポジション。始まるまでダイソーで買ったピクニックシートを敷いて、かみさんと座って待つ。まわりはポツポツ人が集まってきた。やっぱり自分と同じくらいの年±5歳くらいの人が多かったかな。旅行スーツケース持った人もいる。コアなファンの人かな。無料だもの、交通費かけても来る価値あるよな。録音、撮影は一切禁止とのこと。2階の遠くからなら撮影はできちゃったかもしれないけど、さすがに一番前でそういうわけにはいかないので自粛。

 さて、2人が3月に出した「&Friends」というアルバム。待っている間、スマホでWebを見ながら予習…。
 大澤が山下久美子に提供した曲を再レコーディングしてバックコーラスを大澤が務めるというものが多い。「おおっ」。「時代遅れの恋心」「LOVER MAN」「涙がとまらない」…これは僕がよく聴いてた「抱きしめてオンリィ・ユー」の曲じゃないの。大澤誉志幸の作品(作曲)だったんだ。あと「Don't Delay」(雨の日は家にいて)、「ちょいまちBaby なごりのキスが」「こっちをお向きよソフィア」(Sophia)も入ってる。それ以外は知らないが、「今宵かぎりのチーク・トゥ・チーク」は「and Sophia's back」の収録曲らしい。(このアルバムは聴いたことない)、また、大澤の名曲「そして僕は途方にくれる」の続編と言われ、当時お蔵入りになっていた「蕾」という曲があり、これがアルバムではオープニング曲となっている。これ興味あるなあ。きっとやってくれるのでは?また、カバー曲として"オズの魔法使い"の「Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)」もやってる。「ううっ」なかなか興味をそそる。会場のアナウンスでは、会場でのアルバム購入者には2人のサイン会の整理券がもらえるとのこと。もし買うなら…サインもらったほうがいいよな…。どうしよ…と思っているうちに時間。司会のアナウンスがあり、2人が登場…!

 2人ともほぼ「& Friends」のジャケット写真と似た感じの気取らない衣装。山下はちっちゃくてスマート、大澤は口元にヒゲを残し、黒いハンカチを手にしたままのスーツスタイル。1曲目は「今宵かぎりのCheek to Cheek」、ノリのいい曲でスタート。あっすごいノッてる女の人がいるなあ。コアなファンなのかな。それにしてもいい位置。山下久美子が何度も僕を指差し、何度も目が合った(気がする)。大澤の声はしゃがれててユニーク。これ2人が歌うとなかなか感じいいです。山下久美子の声を大澤が「キャンディボイス」と称したらしいが、よくわかる。カツゼツよくて聴きやすい声。学園祭の女王、「総立ちの久美子」の姿がイメージされる!
 2人でデュエットをしようじゃないかという経緯を少々お話いただき、次の曲は、大澤をメインにフューチャー。あっ例の「僕・途方」の続編といわれる「蕾」だ。イントロは確かに「僕・途方」そのまんまという感じ。でも歌詞は抽象的ではなく、彼女への思いや2人の愛を育てようという「いい曲」。今度は逆に山下久美子がバック・ボーカルをするのだが、この声もまた心地よい。「ずっと君と生きてゆこう 肩を寄せ合う蕾のように…」。“見慣れない服を着て出て行った”彼女に“途方に暮れていた”僕ですが、この歌が後日談だったとすると、ええ話や〜(泣)細かい経緯はどうでもよく、今一緒に生きていってるなら…!と、曲も歌も結構気にいりました。
 次の曲は…いよいよ「Lover Man」。懐かしい〜!しかも生くみこで聞けて幸せです。無料でいいんだろうか。
 そしてカバー曲を歌おうということで、イスに座り「Somewhere Over The Rainbow」。原曲に負けずに、2人の声質を生かして、唯一無二の「虹の彼方に」になっていたと思う。
 しっとり聴かせたあとは、いよいよ全体で盛り上がる曲!「ちょいまちBaby なごりのキスが」「こっちをお向きよソフィア」と2曲連続にいっちゃいます。あらためて聴くと「こっちをお向きよソフィア」はカッコいいなあ。今日のライブはいわゆるカラオケだけど、間奏のギターのフレーズもカッコよく、これ、生のライブだったら盛り上がるだろうなあ!
 以上でミニライブは終了。5月12日にある六本木のライブの告知をして、2人とサヨナラ。ふぅー、なかなかヨカッタ!!
 こうした無料のライブはファンを増やすのに重要なんだろうな。80年代だったら日本のロック・ポップシーンの売れっ子2人のデュオが無料、なんて暴動が起きちゃうくらい大騒ぎだったろう。今日久しぶりに聴いた、って人だけじゃなく、若い人で初めて聴いた人や、当時は「ザ・ベストテン」で見た「赤道小町ドキッ」しか知らなかったって方(うちのかみさん)など、CD買ってみよう、LIVE行ってみよう、ってなったかもしれてない。
 2人とも健在で、相変わらずのいい声。いい感じで年を取ってくれて、嬉しかったな。

…っていうわけで、通常5,000〜8,000円くらいするようなLIVEを絶好の席で「無料」で見られたんだから、普通なら『CDを購入』となるんだけど、さすがに貧乏性の僕の性格。そうはならなかった…。『帰ったら山下久美子のCDを引っ張り出してきて、大澤誉志幸の作品のみ取り出したプレイリストを作ろう!』と燃えてしまった。今から取りかかる…!(山下久美子さん・大澤誉志幸さん、ごめんなさい!! でも、やっぱ買うかも!!←だったらサイン貰っといた方がよかったと後で後悔しそう…こういうところが貧乏性なんだよな…)

(セットリスト)
1.今宵かぎりのCheek to Cheek
2.蕾
3. LOVER MAN
4. Somewhere Over The Rainbow
5. ちょいまちBabyなごりのキスが
6. こっちをお向きよソフィア

山下久美子・大澤誉志幸「&Friends」について2人のインタビュー はこちらをどうぞ。

2010年にも山下久美子ラゾーナに来ていたんだな!知らなかった。今度、新しいアルバムが出るとき(3年後?)もラゾーナをcheckだっ!→このときの記事こちらです