相棒12-7 「目撃証言」

カフェのアルバイト店員・千倉(藤間宇宙)の撲殺体が発見された。遺体のそばには自らの血で書かれた「H22」のダイイング・メッセージ。書きかけのようで、どうやら途中で力尽きたらしい。

 千倉のブログを遡って調べると、5年前は就活に失敗した愚痴ばかりが書き込まれていたが、3年前にカフェの店長になってからは明るい内容に一変。
 千倉は同じく3年前の平成22年に自転車による老女ひき逃げ事件を目撃。千倉の証言によって佐野(小松和重)という男が逮捕され、実刑判決を受けていることがわかった。刑期を終え、すでに出所していた佐野に話を聞くと、あくまでも冤罪だと主張。右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)に、目撃者は本当に自分がひき逃げするところを見たのか聞いてみたい、と言葉を荒げる。

 誰が悪いんだろう。「悪いことをしよう」と思った人間は誰もいない。でもちょっとしたことから、人を不幸にしたり、苦しめたりしてしまっていた。取り返しのつかないことになってしまった。
 誇りを失ってはいけないんだと思った。今シーズンはほんとにこういう話が多いと思う。

  
(あらすじおよび写真は「相棒12」Official Webサイトからいただいてます)