楽園(上下)宮部みゆき

未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。12歳で亡くした息子、等(ひとし)が“超能力”を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。かくして滋子の眼前に、16年前の少女殺人事件の光景が立ち現れた。(文藝春秋BOOK より)

模倣犯」の7年後の話。前畑滋子が主人公。なかなか読み応えがあった。ただ上巻の均くんとお母さんの敏子さんの謎の解き明かしが割りとあっさりで、下巻は別な話になっちゃってる感じで少々残念。もちろんお母さんの敏子さんが重要な「ある役割」をするのですが。