虚像の道化師 ガリレオ 7  東野圭吾

読んでから見るか、見てから読むか?悩んだ末、GW20%オフにひかれ、読んでから!にしました。

「幻惑す」(まどわす)
新興宗教の話。教祖の“念”は本物なのか? TVだとガリレオ2-#01 クアイの会の教祖「連崎」は大沢たかお

「心聴る」(きこえる)
幻聴に悩まされる男、女子社員。その声の正体は?

「偽装う」(よそおう)
大学時代の友人の結婚式。山中のリゾートホテルに来た湯川と草薙。そこで起きる殺人事件。ロッキングチェアで胸が打ち抜かれた死体が座っていた・・・。

「演技る」(えんじる)
劇団の演出家が殺された。凶器は芝居で使う予定だったナイフ。だが劇団の関係者にはみなアリバイがあった。湯川は、残された凶器の不可解さに着目。

うーむ。おもしろくないことはないが、ドラマの脚本、という感じがしてならない。、こう毎回、湯川先生が殺人事件の解決に関わるのも現実離れした感じを持ってしまう。あと、科学的なトリックを使っておいて、「現在まだ実用化が確認されてないない」という注釈があるのは、ちょっとどうなのかな。トリックの科学的裏付けがあるから、ガリレオシリーズは他の刑事ドラマ(湯川は刑事ではないが)との個性の違いが出てるので、ここは生命線にしてほしい。

当初、東野圭吾さんはここでシリーズを終わらせるつもりだったらしい。キャラクターがひとり歩きして書けてしまったという次作「禁断の魔術」を今から読みます。(2冊いっぺんに購入した^^;)