ライフ・オブ・パイ 2013

予告を見て行かねば!と思ってしまった。なにか感動したい!という想いがあったのだが、、、以下、ちょっとネタバレが含まれます。


心に宗教を持つ人が見ると違うのかもしれない。前半はパイの子供の頃の話で、結構この時間が長い。映画鑑賞後、書店で原作本(文庫)を見てみたら、上下になっていて、この部分は第一章でやはり結構なボリュームである。それなりに面白いのだが、期待や興味は「トラと少年はどうやって生き延びたか」ということなのでやはり多くの人は冗長に感じるだろう。(ただしもちろんこの部分にこの作品を味わうためのエピソードが含まれている)。
大きな海の中で、少年パイとトラが生き延びていく。予告でもあるが、クジラが出てくるシーンやトビウオのシーン、おびただしい数のミーアキャットはやはり見応えあり。ただこのためだけに3D料金払うかはその人次第だな。私としては「劇場で」「通常上映」がおすすめです。
でなんで生き残ったのかというとこれは最後に成長したパイが「そんな話しは信じられない」という保険会社の男たちに、「作り話」をするのだが、途中からえっもしかしてホントはそうだったの?と思えてきてしまった。
作品自体もそんな感じを匂わせている。
そうか、この作品はそういう映画だったんだ。んなありえないでしょ!って箇所も満載なんだけど、それはかいしゃくによる。
だけど宣伝されてるポイントと映画の内容がちょっと違うよな。子供もオススメなんて雑誌なんかにも書かれてるけど、そうは思わないな。見た人どうしで解釈を話し合ったりするのをたのしむ作品かなと思った。